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◇ 葉酸の役割
葉酸は、ビタミンB12とともに核酸やアミノ酸を合成し、赤血球
の生成や代謝を助けます。 新しい赤血球をつくるのに、葉酸が
たりないと正常な赤血球ができずに貧血になってしまうのです。
また、発育をうながす働きをしますが、とくに妊娠中の胎児や
乳幼児の成長を助けています。
胎児の神経は、妊娠初期に形成されるため、妊娠前から日常的に
やや多めに摂取しておくほうがいいようですね。 妊婦は通常の
約2倍必要で、授乳婦も1.4倍ほどとるのが理想的なようです。
さらに、葉酸は血管を健やかに保つことから、認知症の予防など
にも役立つとされ、他にも多様なはたらきが示されています。
ふつうに食事をとっていれば不足することはありませんが、欠乏
した場合は、悪性貧血をおこします。 お酒を飲む人や避妊薬、
アスピリンなどを常用している人は、不足しがちになりますので
毎日の食事から十分に摂取できるように、心がけましょう。
葉酸の食事摂取基準は、成人で240μg/日、妊婦でプラス
200μg/日、授乳婦でプラス100μg/日とされています。
(参考 厚生労働省 日本人の食事摂取基準)
◇ 葉酸が多く含まれる食品
きな粉、レバー 、肉、卵黄、牛乳、豆類、緑黄色野菜
* 葉酸は水に溶けやすく熱に弱い性質なので、調理法に
気をつけないと成分が失われてしまいます。
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