溶血性貧血とは
溶血性貧血とは、赤血球が過剰に壊されて
起こる貧血です。赤血球の寿命はおよそ
120日くらいですが、溶血性貧血はその
寿命がどんどん短くなって10日ぐらいに
縮まったり、血管や織内で赤血球が異常に早く破壊され、
赤血球の生産が追いつかなくなるために起こる貧血です。
◇ 症状
倦怠感、動悸、息切れ、めまい、頭痛などといった貧血の一般症状の
他にこわれた赤血球の成分が皮膚に沈着するため、白目や手が黄色く
なるといった黄疸の症状がみられます。溶血のため尿の色が濃くなり、
症状がすすむと尿の色は茶褐色になります。 脾臓(ひぞう)がはれる
こともあり、慢性に経過すると胆石症を合併することも知られています。
◇ 運動による溶血性貧血
長時間、足の裏への激しい衝撃が反復して加わる運動を続けて
いると、突然、尿が真っ赤になって貧血になることがあります。
この貧血の発症には血管の位置などによる個人差があります。
◇ 自己免疫性による溶血性貧血
自分の赤血球に対して自らが抗体をつくって攻撃し、次々と
赤血球を破壊していく病気で、免疫機構の異常によるものです。
* 溶血性貧血は、厚生省の難病指定を受けています。
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