鉄欠乏性貧血の合併症は?
鉄欠乏性の貧血では、
プランマー・ヴィンソン症候群(Plummer-Vinson症候群)や
異食症(ピカ)を 併発することがあります。
◇ プランマー・ヴィンソン症候群
舌炎、口角炎、嚥下(えんげ)障害を三徴とする症候群。
粘膜細胞も細胞代謝に鉄を要するため、引き起こされます。
食べ物が飲み込みにくかったり、のどがつかえたりし、
また、その際に痛みをともなうことがあります。
◇ 異食症(ピカ)
特定の非栄養物質を強迫的、常習的に摂取する症候です。
鉄欠乏性貧血では、胃酸低下による消化器症状を伴うことが
あり、普段は口にしないものを口に入れる行動が見られます。
幼児では、泥土、砂利などを口に入れる症状がまれにあります。
婦人では、氷を異常な量、食べてしまう氷食症や生米を食べる
というようなケースがあります。ほかにも不眠や頭痛、イラ立ち
やすい、感情的になりやすいなどの症状が見られることもあります。
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